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歯周検査

歯周検査を受けたことがあるでしょうか?

『ちょっとチクチクしますよー』のあれだ。

 

保険診療の歯周検査はポケット測定をする。
ポケットとは歯肉溝、歯と歯ぐきの境の部分。
歯肉辺縁から上皮性付着がある部位のことを指す。

 

歯周病は部位特異性がある為、歯根全周のポケット測定が必要だ。

保険診療が推奨する基本検査は何と1点法。
いったいどの部位を選択して検査をすれば良いのだろうか。
患者さんのためを思う真面目な歯科医療関係者は結局全周のポケット測定をすることになる。

請求は低いままで。
きちんと請求すると査定されることも多い。
患者さんを診てもいない保険者が必要がない検査だと決めつけてくる。

 

まあ、疾病医療の保険診療で

検査しなければ病気かどうかわからないのに

病名がないと検査できないって矛盾。

Perioで自覚症状があるってよっぽど進行していて手遅れのことが多い。

 

やっぱり変だよ。でも誰も何も言わない。

 

脱線した。まあいい。
さて
歯周検査で何を知りたいのか。

ポケットの深さなのか?
BOP、炎症の状態なのか?
分岐部病変なのか?

 

ポケットの深さは勿論大事なのだが、

最も大切なのは歯槽骨がどれだけ無くなってしまっているのかだろう。

歯周病じゃなくても歯肉退縮が大きく歯根露出している人も多いからです。

そのためには歯肉退縮の計測もしなければならない。

 

歯肉退縮をどの様に診査診断するのか。

それにはセメント・エナメルジャンクション(CEJ)を基準にする。

そしてCEJは段差があったり、なかったり、削れていたりするので把握が難しい。

CEJの正確な同定は50%以下でしかない。

 

勿論その評価も保険診療にはない。

まあいい(笑)。

 

歯周ポケットと歯肉退縮を合わせた数値をアタッチメントレベルという。

 

歯周病専門医は歯周病の診断をアタッチメントロスで評価するそうだ
その評価は
軽度   1〜2mm
中程度  3〜4mm
重度     5mm以上である。                 (Armitage 1999)