再製のない修復治療のために⑥・・・作業模型
見た目や機能面だけでなく
根管治療の成功率を高めるためにも
2次カリエス(2次う蝕)を防ぐためにも
歯周炎、歯周病を防ぐためにも
精度の高い補綴・修復治療は重要だ
石こう模型が硬化したら作業模型を作成していく。
ここからは歯科技工士に依頼するのだが
石こうは模型硬化後にも吸水して物性が変化する。
模型にできるだけ水を付けたくないのでドライトリマーでトリミングしている。
非常に使いやすく理にかなっているのだが需要が少ないからか、
残念ながらすでに販売中止なってしまっている。。
壊れたり、ディスクのダイヤモンドが無くなったら他のドライトリマーを探すが
ウェットのモデルトリマーに移行しなければならなくなるかもしれない。。。
技工所でも多くがドライトリマーを持っていない。
模型を安定させて咬合器に付着させ
機能を確認しながら歯冠形態を回復、創造し修復物を作成するために
インレー以外は一本の歯の修復でも全顎模型の作成をする。
ブリッジだろうがクラウンだろうが
中間歯だろうが最後臼歯だろうが関係ない。
歯列の流れ、反対側の同じ歯を確認できることも大切だ。
後は精密な作業をしてくれる歯科技工士を探さなくてはならない。
これが今後ますます難しくなるだろう。
歯科技工も手仕事の医療だけに人により差がある。
作業模型が汚くていい人工歯ができる訳が無い。