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適切な歯周病治療のために・・・①

料理人の包丁のように
歯周病治療を行う歯科医師と歯科衛生士にとってスケーラーはなくてはならないものだ

 

 

歯周病治療はスケーラーを用いてスケーリングとルートプレーニングを行う。

 

スケーリングとは
歯冠および歯根に付着した歯石およびプラークをハンドまたは超音波スケーラーで破壊除去することで

 

ルートプレーニングとは

汚染されたセメント質や象牙質を除去し、歯根表面を滑沢にすることとされている。

 

感染したセメント質だけの除去ができればいいのだろうが

そんなことは臨床的に不可能で、臨床では『滑沢さ』これを基準にし、

それをエンドポイントにする

 

この滑沢さは歯石の探知と共に11/12のエキスプローラーが分かりやすい。

 

 

超音波スケーラーとハンドスケーラーを重度歯周炎にSRPしたところPD,CAL,BoP,PSにおいて同等な改善をしている(Baderstein et al.1981,1984)

 

ハンドスケーラーから超音波スケーラーを用いるのがエンドトキシン除去に効果的であったとしている(Garrett1977)

 

超音波スケーラーと手用キュレットを用いて歯根表面の荒さを調べた実験(Kerry 1967)では最もスムーズな根面はハンドスケーラーで最もラフな根面は超音波スケーラーであったとされる。

 

つまり臨床では超音波スケーラーとハンドスケーラーのコンビネーションが

有効であろう。

 

超音波スケーラーで歯石とプラークの除去を効率的に行い

ハンドスケーラーで根面の滑沢化を行う。

 

スケーリング後の歯科研磨は、プラーク形成および歯石形成の減少に寄与する。(Zanatta FB,Pinto TM,Kantorski KZ,Rosing CK 2011)

 

超音波だけでは根表面がラフなため縁下プラークの再付着が早い。

ハンドスケーラーを用いて仕上げは必要ということである。

 

 

そのハンドスケーラーは15ストロークほどで刃が滑られてくるとされる。

 

シャープニンングとは刃を研ぐこと
料理人が包丁を研ぐように
歯科医師、歯科衛生士はスケーラーを研ぐ

 

鈍な包丁でいい料理ができないように

鈍なスケーラーではきちんとした歯周治療はできない。

 

手用のシャープニングストーンで行うシャープニングは難易度が高い。

シャープニングストーンーとスケーラー両方の角度を維持することは難しい。
時計の針で1時と11時の位置で角度を固定して
脇を締めて手首を固定して砥石を動かすなんて大まかすぎる。

 

 

手用のシャープニングではブレードは不適切な形態になる事が多い

 

不適切なシャープニングはスケーラーの寿命を短くするだけでなく、

術中に患者の歯周組織を目的以上に傷つけたり、刃先が折れてしまう危険性もある。

切れるスケーラーは治療効率を上げ治療時間を短縮し、患者ストレスを軽減する

 

 

巷にはびこる『シャープニングセミナー』は

皆やっているだけで出来ていないことを知っているからだろう。

もしくは不安があるからか。やったことがないか。

 

 

シャープナーとマイクロスコープがあればそんなセミナーは全て無くなる

 

 

出来るか、出来ないかが

やるか、やらないかに変わる。