コンポジットレジンは保険適応でない材料を使えばいいのか
コンポジットレジンは保険適応でない材料を使えばいい治療ができるのか
保険診療では3,110円でレジン充填を行わなければならない。
実質欠損に対して1日で硬組織処置および窩洞形成を完了し充填を行なった場合1,260円
単純なものか複雑かで1,040円か1,560円、コンポジットレジンの材料料は110円と290円。
10分でできれば十分経営も成り立つでしょう。
で
き
れ
ば
です。
麻酔して歯面清掃、ラバーダム防湿で10分ぐらい必要でしょう。
感染しているむし歯の大きさによっては
コンポジットレジン充填前の感染歯質の除去だけで30〜60分かかります。
歯髄の経過を診なくて良ければそこからやっとコンポジットレジンの出番なのです。
『1分で詰めて研磨を終わらせる』か『60分かけてでも仕上げる』かは歯科医師次第です。
きっと
『1分で終わらせる歯科医師』も60分かければ違う治療結果が生まれるでしょう。
保険適応じゃ無かった材料が保険適応になっています。
モノはどんどん良くなっています。
保険適応でない材料も使いますが
保険適応の材料でも操作しやすかったり強度が適切であれば躊躇なく使います。
モノじゃない。
材料も重要です。
しかしそれ以上に大切なことは
歯科医師が手間暇をかけ全力を尽くしているか、いないかです。
出来高制の制度では質を上げれば経営を圧迫するので
スピードを上げて数をこなす事に力を注ぐしかない。
結果ももちろん期待されるでしょうが
人が人にやる事で100%のことなど何も無い。
私たち歯科医師はその疾患に挑む姿勢や行為自体に対し患者から評価を受けるべきだ。
できないものを出来ないと言わない体制
出来ないものを勝手に妥協してやる体制
その制度がすでに50年以上経ち、すでに文化になってしまっていることが問題なのだ。