支台築造の準備
そもそも支台築造とは
①根管治療を行った歯の根管を口腔内から細菌感染しないように封鎖することと
②補綴物の保持力と安定性を高めるために必要な土台部分になる修復治療のことである。
支台築造は歯冠補綴装置の重要な土台となっており,
支台築造の失敗は
重篤な歯根破折や重度に進行した2次齲蝕により,抜歯に転帰する可能性が高い。
それにも関わらず保険診療での
支台築造の窩洞形成、装着の費用はなんと0円!!である。
稀に窩洞形成で穿孔していたり
根管内が根管治療のシーラーや仮封材で汚れている状態で築造された再治療は非常に多い。
それは安い治療費でやる限りしょうがないことなのか?
根管充填前に綺麗な根管内でも
根管充填を行うと
髄腔内はシーラーやガッタパーチャで汚れる。
これをきちんと除去することだけでも一仕事である。
しかし0円では何分かけてどこまで綺麗にしたら良いのか正直わからなくなる。
超音波で洗浄したり
バーで一層削除したり
アルミナなどで清掃したり
EDTAで歯面処理したり
髄腔内の清掃にも最低5分から10分は掛かるだろう。
髄腔内の清掃が不十分では支台築造の接着は達成されない。
それは漏洩に繋がり
根管治療の失敗に繋がり
歯の喪失に繋がる。
歯を残すためには全てのステップが重要になってくるのだ。
だから私は全力の歯科治療を提供する。