むし歯は何処まで削ればいいのか②
むし歯は何処まで削ればいいのか②
削らない歯医者が良い歯医者ではないが
どの段階のむし歯で治療介入するかは人それぞれの判断で決まりがない。
そう。
むし歯治療は未だ世界的に
基準も決まっていないし歯科医師によって差があるのです。
定期的に歯科医院に通院している30歳女性のレントゲン写真。
エナメル質う蝕から象牙質う蝕までの段階的なレントゲン写真があり
①ハイリスク患者/②ローリスク患者
どのタイミングで修復するか?
世界で490人の歯科医師、別に日本で189人の歯科医師がそのアンケートに答えています。
レントゲンで左の2つのエナメル質う蝕の段階でもまだ介入する歯科医師は多く
JDBRN(日本)と DPBRN(世界)とでそう差はないのですが
予防先進国と言われているスカンジナビアでは日本と比べると
①high-risk患者で73.8%が21%
②law-risk患者に至っては46.5%が0%と大きく異なる。
それだけスカンジナビアでは歯の保存を考えて
修復治療のタイミングを遅らせていると考えられる。
修復治療の前の非修復治療が確立しているのかもしれない。
日本では大学だけでなく臨床でも材料だったり
歯をどのように削ってどのように詰めるのか、ばかりが先行している。
それも全て疾病医療である保険診療のせいであろう。
もちろん非修復治療なんてものは保険収載されていない。
日本の多くの歯科医師は喰うために削るしかない。
いつかブリッジやインプラントになってしまう処置を
短時間でこなすしかないのか。
親のせいで子供がむし歯になっていることには目を閉じて耳をふさいで
子供のむし歯を削って詰めることで安心する親御さんはまだまだ多い。。。