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後医は名医からの脱却

我々歯科医師のルールのひとつに「前医を批判しない」というものがあります。

 

これは、医師はお互いに尊敬し学びあうべき、

という倫理的な観点から生まれたルールですが、

現実的に「後医は名医」となってしまうことが頻繁にあることを知っているからです。

 

特に病態が初期の場合は症状も把握しにくく診断が難しいことや

医学は日進月歩な為、昔の診断と最新の診断が異なっていることさえあるのです。

 

『後医は名医』という言葉があるように後からは自分に有利になんとでも言えます

 

そもそも、最初の現場にいない人間が、あとからとやかく言うのはアンフェアで、

たとえ結果として、最初の診断が間違っていたとしても、

そのときのその状況ではそう診断せざるを得なかった可能性もあるのです。

 

ですから、安易に前医を批判することはできないし、

そのような歯科医師は信用しないほうがいいのかも知れません。

 

自分もこんなブログを書いていますが実際の患者の前で前医の批判はほとんどした事はありません

(本当に驚くほど酷すぎる事もあるのでそれは例外とさせてください)

 

環境はその医院・医院でも、その患者の瞬間でもそれぞれで、

一生懸命やってもうまくいかないことがある(もしくは多いくらい)のが医療だからです。

 

しかしながら、日本の歯科診療のほとんどは治療のやり直しです。

この現状を打開する一つの手段に顕微鏡歯科があると確信しています。

 

 

 

逆に医療制度やシステムに関しては大いに批判させていただきます。

 

なぜならば多くの保険医は長いものに巻かれる体質なのか

保険制度の中で物事を考える思考になってしまっているからです。

 

医学的に正しいことでも保険収載が無ければできない=やらない

 

 

 

自分は決して安易に批判などしない

 

保険医の辞退を決断するという覚悟』が

99%保険医のこの国で、歯科医業を営む者として、

一般歯科医師にとってどれほど重みがあるのか想像に難しくないでしょう。

 

自分の診断や施術をできるだけ

判りやすく供覧したいと思い、そのようにしています。

 

言葉は悪いですが数診て稼ぐ倫理観のない歯科医師がいるのも事実。

 

 

このブログは日本の歯科事情の現状を伝え、

 

これを読んでくれているまだ会った事のない、

困っている患者さんや悩んでいる後輩の歯科医師の先生たちへのメッセージになればいい、

困る前の人たちの参考になればいいと本気で思って書いています。

 

 

本気で歯を守りたい方に

本気で歯を守りたい歯科医療従事者に

自分自身を大切にする方に

自分の大切な方を大事にする方に

顕微鏡歯科治療を知っていただいて

 

丁寧で確実な精密歯科治療とオーラルケアこそが

将来の抜歯を予防し、健康的な生活に繋がることを知っていただきたい。

 

この投稿が、歯科治療に対する不安を減らし

少しでも多くの方の笑顔につながることを願っています。