なぜ根管治療に1年半通い続けるのか①
以前にもこのブログで書いたが2年間で約100回根管治療に通い続けた患者さんがいました
今回は1本の歯に1年半根管治療に通い続けて終わらない患者さんのセカンドオピニオン
実際こんな患者さんがいること事態に驚くが、
前医は特にご高齢や逆に卒業したての歯科医師というわけでもないので、
まだまだこれが日本の歯科治療の現状のようです。
最初のきっかけの治療は
①詰め物のやり直しだったそうです。
詰め物のやり換えの治療後に痛みが出て
前医:「痛みを取るためには神経を取る治療(抜髄)が必要です」
と痛みのコントロールのために追加治療として
②根管治療を選択したようです。
根管充填するも痛みが出たので
③再根管治療
また痛みのコントロールのために追加治療を選択したようです。
そして
1年半2週間に1回通院させたが痛みが取れない。
前医:「問題ないしやる事はやったので、なぜ痛いか解らない」
「ヒビが入っていたら抜かないといけないかも知れない」
やることやってないし。。。
ヒビ入ってたら自分で入れてるし。。。
次は④抜歯してインプラントをするつもりだったのでしょうか。
というので患者は心配になりネットで調べだしたとのこと。
よっぽど信頼してたんでしょうか
1年半後に診断しようとしてますけど。。。
前にも書いてますが決して優しいだけの歯医者が『いい歯医者』じゃないと思っています。
『いい歯医者』は人それぞれ違うと思いますので
よく考えて歯医者選びをしたほうがいいと思います。
まだ40歳のこの患者さんは過去に他の歯も根管治療が上手く行かずに抜歯になった既往がある
患者:「インプラント治療は怖いのでなんとか残したい」と言う事で当院に来院された。
インプラント治療の何が怖いのか?
必要な患者さんにはその不安を聞き出すことから始めるが
人間、初めてのことは何だって不安だし怖い。
更に骨にドリルで穴を開けてボルトを突き刺すのです
怖く無い訳が無い。それが当たり前です。
過去は分からないが診査診断はどうだったのでしょう。
患者もどのような説明を受けて治療を承諾したのでしょうか。
①では本当にやり直しが必要だったのか。痛みの理由は外傷なのか?感染なのか?漏洩か?
②では咬合調整で解決できないのか?漏洩のない修復治療で解決できないのか?
歯髄処置で解決できないのか?断髄で解決できないか?抜髄が必要か?
その全ての処置にはラバーダム防湿とマイクロスコープを使えるか?
③では感染なのか?根尖性の破折なのか?歯冠側からの歯根破折なのか?
その処置の後に修復治療を行うことができるのか?
それは長期に維持できそうなのか?もたなさそうなのか?
これらの説明をしてくれ、
理にかなった処置をしてくれる歯科医師のもとで治療を受けてください。
常に診断したそれ以外の理由を探し疑いの目を持っているか?
低侵襲での処置や他にいい治療が無いか考えているか?
そして患者に寄り添い、全力で治療に向き合っているか?
それに尽きると思うのです。
患者には分からない、伝わらないことも多いのでこのような情報を知ってもらうことが
国民の健康を守る一つの道だと思っています。
なぜなら他人は変えられないからです。
やる気のない歯医者に
ラバーダムしろと言っても、
マイクロスコープを使おうと言っても
変わらないのです。
やらないのです。
本気で歯を守りたい方
本気で歯を守りたい歯科医療従事者
自分自身を大切にする方
自分の大切な方を大事にする方
このような方に真実を知ってもらったほうが1000倍早い。