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穴が開いた歯は抜くしかないのか?③

偶発的穿孔があったとしても

患者は痛くなかったり、腫れたりという症状がなければ気づかないことが多い為

 

気づかない歯医者もいるし

隠蔽する歯医者もいるかもしれない・・・

 

 

直ちに封鎖すれば成功率は高いため恐れることではないのだが

無知で封鎖を遅らせれば遅らせるほど予後が悪くなる

 

 

 

臨床的には『症状がある・ない』に関わらず再根管治療時に発覚することが多い。

 

再根管治療前にレントゲンで怪しい場合もあるが全く予想できないこともある

 

 

よって再根管治療前の説明には

あらかじめ『パーフォレーションが起こっている可能性』をお伝えしておく必要があるのです。

 

患者は歯を残したくて治療を行うのに、

途中からいきなり抜歯の話をしなければらななくなるかも知れないのです。

 

その時の精神的苦痛は計り知れません。。。

 

 

条件の悪くなった歯ではどんなに全力で治療しても長期予後は望めないかもしれないのです。

ここにおいても最初の治療の重要性が重く、重くのしかかってくるのです。

 

 

 

再根管治療時に穿孔が見つかった場合

治療法は多くの場合、抜歯かパーフォレーションリペア になります。

 

 

患者が歯の保存を希望される場合にはリスクを充分伝え

根尖部の治療より前に穿孔の封鎖を行う必要があります。

 

 

 

 

穿孔の封鎖材はその部位(位置)によって

今はMTA、レジン、グラスアイオノマーセメントなどから選択する。

 

MTAを使った場合は1週間後にセメントの硬化を確認し、

硬化してくれている場合には根管治療を行う。

 

 

経過観察は術後1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後に行うが、

1ヶ月で患者が歯を使った時に不快感がないことが重要といわれている。

 

 

 

 

1ヶ月待たなくとも、

いい経過をたどる場合はサイナストラクトは消失し、

深い歯周ポケットは浅い歯周ポケットに変化してくれる。

 

 

少なくとも術後1ヶ月の経過観察時に良好な経過を辿っていることが判明してから

新しい補綴物の準備を始めた方が良いでしょう。