USC Endodontics
USC Endodontics ベーシックコースに参加してきた
福岡駅の近くで歯内療法専門医をされている松浦先生に教えを請うている先生方のための勉強会である。
ベーシックコースの最終回は松浦先生の講義と歯根端切除術のオペ見学、そして受講生の先生方のケースプレゼンテーションだった
自分が歯科医師になったばかりの頃は経験に則った根管治療のセミナーやコースが多く、それを実践してもなぜうまくいったのか、うまくいかなかったのかが判らずにいた。意味もわからずに綺麗な根管充填を目指してセミナー業者に薦められる器具器材を購入し綺麗に根管充填されたレントゲンを見て自己満足でニヤニヤしていた。
ただただそれだけだった。
自分も約8年前に松浦先生に教えていただいて霧がかかっていた歯内療法・根管治療が明るくなったのを鮮明に覚えている。そして今もなおこうして繋がっていられることに感謝しかない。なにしろ数年前、彼は半分死んだも同然だったのだから。。不死鳥のように復活し、後進に道筋を示す姿が見れて本当に嬉しい。
受講生の先生方はベテラン開業医の先生から大学の歯内療法科の先生、勤務医の先生まで多様で、日本の歯科医師の真面目さと大学教育・卒後教育のアンバランスを感じずにはいられない。
日本の保険診療での根管治療は治療費設定が安すぎる為、どうしても経営のことを考えてしまいまともな根管治療をする歯科医師は少ない。
保険医の先生方が保険の制約の中で治療したケースプレゼンテーションは感慨深いものがあった。
受講生の先生方とその患者さんの未来が明るくなるように微力ながらサポートできただろうか。