保険診療と自由診療の根管治療は何が違うんですか?
患者さんの親御さんからの質問。
『保険診療と自由診療の根管治療は何が違うんですか?』
確かに。
日々スタッフのみんなが患者さんに説明している事なので自分が説明することはほとんど無い。
たまたま説明させていただくいい機会があったのだが難しい。。。
自分『私は保険医では無いので私が治療すると保険は使えないので自由診療になります』
患者さん『方法が違うとか、やり方が違うとか、材料が違うとかですか?』
自分『う〜ん。。。。(全部違うのを全部説明するのは大変すぎるなあ)』
『全力を出させてもらえるか、そうじゃないかですかね。。。』
患者さん『は??』
自分『保険は手を抜くしかないシステムなんです、だから自分は保険医を辞めたんです』
『保険でもCT撮ってラバーダムしてマイクロスコープ使ってニッケルチタン使ってやる先生もいます。
興味があれば探してみてもいいかもしれないですね。
うちの勤務医の先生も予約料と特別療養環境室をお使いいいただければ保険でも全力でやってくれますよ。』
う〜ん、絶対伝わってないな。。。難しい。。。
いい機会なのであべ歯科クリニックでの保険の根管治療と自由診療の根管治療の違いを列挙してみよう。
このブログを見てから来院して頂きたかった
日本で一般的なラバーダムをしない根管治療の成功率は30〜60%(2011須田)で無菌的な処置に努めた根管治療の成功率は94%(1990Sjogren)と言われている。
30年以上前の文献で90%以上の成功率がある治療であるにもかかわらず、相変わらず再根管治療だらけの日本の現状がある。
自由診療のラバーダム防湿の使用は100%
保険診療のラバーダム使用はケースバイケースでも文句は言わないでください
(簡易的な防湿装置を使うか予約料を頂いてラバーダム防湿を行うこともあります)
自由診療のファイルは1本2,500円するニッケルチタンファイル数本を新品で使用
保険診療のファイルは滅菌して使い回しでも文句は言わないでください。
(消毒でなく滅菌していますので感染はしません。ファイルは刃物なので切れ味の問題です)
自由診療のマイクロスコープ使用は100%
保険診療のマイクロスコープ使用はケースバイケースでも文句は言わないでください
(施術スタッフ全員拡大鏡は装着して診療しています。予約料と特別療養環境室でマイクロスコープもラバーダム防湿も使わせていただけます)
自由診療でのレントゲン診査はデンタルレントゲン写真1枚・偏心撮影1枚・CT撮影1枚
保険診療でのレントゲン診査はデンタルレントゲン写真1枚まれにCT撮影なので診断力は落ちます。
(保健者に減点されるので詳しい診査はできません)
自由診療の予約時間は120分を1から3回
保険診療の予約時間は30〜45分を何回かかるか分からないです
(引き伸ばしても赤字なので早く終わらせたいのは山々なんですが症状があるとなかなか終われないようです)
自由診療の予後の確認はレントゲン、CT撮影含め2年間無償で行います。
保険診療はやったら終わりです。
他にも材料の違いなどいろいろありますが、
結局誰がやるかってことが一番の違いだと思うのです
そして言い訳なしで全力でやっているかってことが一番の違いだと思うのです
いつも説明してくれているスタッフに感謝です。
あ、当然治療費は違います。