フッ素は産業廃棄物でフライパンに使われている発癌物質なので使いません
多数の虫歯の既往があり、歯を長持ちさせたいという患者さん
虫歯のリスク検査を行なってみると、かなりハイリスク
フッ化物の使用をお薦めしましたが
「フッ素は産業廃棄物でフライパンに使われている発癌物質なので使いません」
とキッパリ。
あまりにキッパリ言い切られたので
「あ、あぁ、そうですか・・・」で一旦撤退しました。
聞く耳がない状態の方にこちらの知識をお伝えしてもお互いに不幸になります。
しかし我々は今の正しいとされる歯科情報を伝える義務もあるので
2023年3月7日 公益社団法人 日本小児歯科学会 小児保健委員会では
最近のニュースで有害化学物質 PFAS(ピーファス)という有機フッ素化合物の問題が取り上げ られています。
PFAS は発がん性に加え、ワクチンによる免疫効果を低下させる等の報告があり、国民の不安が高まっているようです。
PFAS が有機フッ素化合物の略名であるため、歯科医院で塗布するフッ素や歯磨剤に含まれるフッ素も大丈夫?といった問い合わせがありました。
表に PFAS と歯科で使用する無機フッ素化合物との違いについて簡単にまとめました。
どちらとも F の化学記号がありますが、むし歯予防のために使用するフッ素は無機フッ素化合物であり、
自然界には存在せず人工的に合成された有機フッ素化合物である PFAS とは全く異なる物質です。
例えるなら、塩素(化学記号 Cl)の入った有機塩素化合物であるクロロホルム(CHCl3)等のトリハ ロメタンは、
肝臓障害、腎臓障害、催奇形性、発ガン性を有しますが、ナトリウムと結合した無機 塩素化合物である食塩(NaCl)は、日常、食卓で使用する人体に不可欠な物です。
とは言っても、食塩も摂りすぎると高血圧症などの原因になります。
歯科で使用するフッ素も同様に適正な量を守って使用することが大切です。
としています。
情報の選択が難しい時代になっていますが
参考にしていただければ幸いです。