ボンデッドレストレーション
セラミックスクラウンは銀歯と同じように装着していいのか
セラミックスの人工歯と金属の人工歯の違いは?
色やモノだけが違うのだろうか??
銀歯はいろんな意味で嫌だとセラミックスの詰め物や被せ物を選ぶ。
接着修復であるセラミックスはマテリアルの表面処理と歯面処理が難しく、
メタルクラウンやメタルセラミックスと異なり
オールセラミックスは接着がうまくいかないと脱離や破折を起こしやすい材料です。
接着修復に馴染みのない歯科医師でも使う材料は同じことが多い。
接着操作を行う環境づくりや徹底的なセメント除去を行うと
1本の修復でも60分近くの装着時間が必要になることが多い。
モノが違うだけでも自由診療になってしまうので患者負担は大きくなる。
安易にセラミックスクラウンに手を出すと
モノの違いしか知らない歯科医師も多いので注意してください。
医療法人AUN あべ歯科クリニック
顕微鏡歯科専門医
安倍憲一
支台築造・ファイバーポスト&レジンコア
支台築造は根管治療と修復治療を繋ぐ重要なステップです。
根管充填したとしてもマイクロリーケージ(漏洩)は防げません。
間接法では印象採得時に唾液が根管内に侵入する可能性が高く
根管治療の成功率を高める為にも
私たちは多くの場合根管充填後ラバーダムを外すことなく直接法で支台築造を行います。
ガッタパーチャの除去やポスト孔の準備の時にパーフォレーションを起こしてしまう可能性が根管治療時より高い為
根管治療を行なった歯科医師が根管形態の記憶が鮮明なうちに根管形成・支台築造を行う方が良いでしょう。
接着操作を前提としたファイバーポスト&レジンコアはテクニックセンシビリティーが高く
歯面清掃や重合収縮など、より慎重な作業が求められるのです。
大分市光吉
医療法人AUNあべ歯科クリニック
マイクロスコープを用いた精密歯科治療
顕微鏡歯科専門医
安倍憲一
コンポジットレジン修復治療
むし歯治療は本来非常に難しい治療なため、
歯は最初にあなたの歯を触る歯科医師でその寿命が変わります。
実はむし歯は全て削り取る時代は終焉しようとしています。
むし歯を閉じ込めることができればむし歯の進行は停止するというエビデンスが多数あります。
非修復的治療から修復治療に進む場合には歯牙単位でもプラークコントロールしやすい環境にしていくことが修復治療に求められます。 最初の充填では裂溝部のプラークがブラッシングで除去することができません。辺縁も封鎖が不十分なためむし歯が進行する可能性が高く患者さんの希望によって再修復を行うことになりました。
充填物を除去するとむし歯の進行はあまり進んでおらず本来エナメル質カリエスで削らなくてよかった部位までも過去に修復されたようです。
窩底の変色はエナメル質内であることと十分なシーリングによって細菌の減少を期待できることから温存。
充填物のマージンをブラッシングしやすい位置に設定しレジンにてシーリングすることによって予防効果も期待しています。
頬側の脱灰部もブラッシングしやすい部位であることから非修復治療によって経過観察していくことにしました。
この動画で伝えたいことは修復が綺麗で上手くいったということでは無く、
ブラッシングできない環境を改善し、プラークコントロールしやすい環境に変えることができたのではないか、
ということです。
医療法人AUNあべ歯科クリニック
顕微鏡歯科専門医 安倍憲一