スポーツ歯科とは、スポーツに起因する歯科的な外傷、予防などの他に、スポーツパフォーマンスを最大限に発揮できるよう歯科的な効果をねらって行われるものです。
スポーツ歯学については、国際歯科連盟(FDI)が1990年に「全てのスポーツ競技を通じて、
適切なスポーツ活動の選択、助言、診査、監督と、また必要に応じて治療を行い、さらに専門的情報を提供することを目的とする特別な歯科医学の部門」と提言しています。
日本におけるオリンピック日本代表候補選手に対する歯科検診は1988年ソウルオリンピックから始まり、同候補選手のメディカルアチェックには内科、整形外科、歯科の3科が義務づけられ、その重要性は高まっています。
また、平成23年8月24日に施工された「スポーツ基本法」や平成24年3月30日に策定され今後10年程度のスポーツに関する基本方針について定めた、「スポーツ基本計画」に「歯学」、「マウスガードの着用の効果等の普及啓発を図ること」が明記されています。
※歯科治療で投薬された薬がドーピング検査で陽性になったりすることがないように配慮することも、スポーツ歯学の守備範囲と考えられます。