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消毒 |
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対象物に付着している病原性のある微生物を、害のない程度まで減らすこと。 人体に有害な物質を除去または無害化することである。 何をどの程度減らすかにより、高・中・低水準に分かれる。 |
殺菌 |
対象物に付着する菌を殺すこと。病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。 しかしながら殺す対象や程度を含まない為、極端にいえば、10%の菌を殺して90%の菌が残っていても「殺菌した」といえるため、有効性に対する厳密な保証はない。 その為医療現場において使われる言葉は、消毒と滅菌です。殺菌は効果の保証がないので、感染予防の意味合いでは使わない。 |
滅菌 |
すべての細菌を死滅させること。増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺滅、又は除去する状態を実現するための作用・操作のことである。 |
歯科では、治療器具の滅菌に高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)という機械を使用しますが、世界で最も厳しい基準とされるヨーロッパ規格に基づき、滅菌力の強さによって「クラス」に分類されています。
クラスN(Naked)は、通常の歯科用滅菌器でミラーやピンセットなどの単純な形状の器具の滅菌に使われ、日本の歯科医院で一般的に多く使われている滅菌器です。
クラスS(Special)は、口腔内の唾液を吸い込むバキュームや歯を削るハンドピースなど中空物や複雑な構造をした器具を滅菌することができます。
クラスB(Big)は、分類の中で最高クラスの滅菌器であり、ガーゼやドレープといった繊維製品も含む、あらゆる形状の器具(固形、中空物、多孔体、一重包装、二重包装)を滅菌することが可能です。
医療先進国ヨーロッパ規格の滅菌クオリティを誇るクラスB滅菌器「バキュクレーブ31B+」を導入しています。
このクラスBの滅菌器は非常に精度が高く、真空と蒸気の注入を交互に繰り返すことで、複雑な形状をした歯を削るハンドピースなどの中空パイプ内の残留空気を抜き、蒸気を細部まで行き渡らせ滅菌を行い「あらゆる種類の細菌を完全に滅菌できる」とされています。
当院では、インプラントオペなどで使用する外科器具や、クラスNやクラスSでは滅菌が不可能な器具、複雑な形状の器具をクラスBの滅菌器を使用し、患者様に安全な器具をご提供しています。
当院では、世界的水準の滅菌システムを導入することにより、患者様が清潔な環境の中でより安心して安全な治療が受けられるよう、感染予防対策システムやスタッフの知識、技術の向上に日々努めていきたいと考えています。
クラスSとクラスNの合計3台の高圧蒸気滅菌器を導入しております。
複雑な構造をしたハンドピースはクラスSの滅菌器にて滅菌を行っています。
ミラーやピンセットなど単純な形状をした器具や、滅菌パックに包装しない器具をクラスNの滅菌器にて滅菌を行っています。
1度の滅菌器に入れていい量は中のチャンバーの1/3と決まっています。
詰め込みすぎると、高圧水蒸気が器具に行き届かずに滅菌が不十分な状態になってしまいます。
これらのオートクレーブ滅菌では2気圧の飽和水蒸気によって温度を121℃に上昇させ、20分間処理することで、対象物の水分を保持したまま、乾熱滅菌より低い温度、短い時間で滅菌を行うことが可能です。
水分存在下での加熱(湿熱)であるため、微生物を構成する生体高分子の分解が促進される分、効率よく滅菌されほぼ全生物を死滅させることができます。
また安全性を保つ為毎日、滅菌器のメンテナンスはチェック表を活用し行っています。
オートクレーブはどこの医院でも導入していますが、このガス滅菌器を導入している医院は少ないのが現状です。
オートクレーブでは滅菌できないゴム・ビニール・プラスチック類器具を常温・常圧で殺菌することを実現しています。
使用後の器具を1次洗浄した後、さらに目に見えない汚れを完全に除去するため、超音波洗浄器にかけます。
超音波洗浄器の原理は超音波が器具に直接当たりキャピテーション効果で汚れを徹底的に除去します。
使用した器具を滅菌・洗浄する前に、汚れやタンパク質などの付着を取り除きます。その際に、手洗いでは困難な細かい部分をキレイにしてくれるのが医療用の超音波洗浄器です。
筒状の器具が多い歯科用器具の内部までキレイに洗浄します。
EO水は多くの病原微生物(MRSA、結核菌、ヘルペス、緑膿菌、エイズ、B型・C型肝炎、インフルエンザ、水虫など)に対して高い殺菌・滅菌能力があります。
また、食中毒の原因になる菌として黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌O-157などがありますが、これらのいずれにもEO水は有効です。
EO水は、病原微生物には高い殺菌・滅菌作用がありますが、薬品による消毒とは違い、人や環境には優しいという特徴があります。その理由は、有機物(人の皮膚やだ液、血液など)に触れると、一般的な水に戻る仕組みになっているからです。
以上のことから、当院では、うがいや、消毒、殺菌・滅菌作業にはEO水を使用しております。