アメリカの歯内療法専門医は1998年よりマイクロスコープの使用が義務付けられています。ここは日本ですし、抜髄治療の成功率94%のデータは1990年ですのでおそらくマイクロスコープは使っていないでしょう。
しかし、再治療に関してはマイクロスコープは絶対的な違いを見せつけます。
それは例えるならば夜、電気の明かりがない部屋で掃除をするのと、電気の点いた明るい部屋で掃除をすることに似ています。
経験と勘だけの治療はもう過去のものといえます。
今は術前にCT撮影を行い、2次元では把握できなかった根管の状態を診断した上で根管治療をしていきます。
技術云々の前に他人がどのように触ったか判らない、狭くて暗い根管を治療し、成功率を少しでもあげるには最低限マイクロスコープが必要と言えるでしょう。