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歯を守る精密根管治療

治療中に歯を細菌から守る方法はラバーダム以外無い


Kakehashiは通常ラットと無菌ラットを露髄させ42日間観察しています。通常ラットの歯髄は壊死をおこし、根尖生歯周炎を起こしていたのに対し、無菌ラットではデンチンブリッジという保護層が形成されているだけでなく神経は治癒していました。よって細菌がいなければ根尖生歯周炎は起こらないとしています。

以上のことより根尖性歯周炎の原因は細菌感染です。根管治療の目的が根尖性歯周炎の予防と治療なのはお伝えしましたが唾液1ml中にも250~300種類の細菌が7~8億含まれています。
感染症である歯科疾患は唾液や呼気から歯を隔離する必要があります。

そのため他に方法があればなんでも良いのです。しかしながら未だにラバーダム以外で歯を細菌だらけの口腔内から隔離する方法は他にありません。

専門医ではラバーダムの出来ない歯は抜歯です。他にも器具の誤飲や使用する劇薬が口腔内へ漏れることを防いだり、舌の巻き込み防止、術者が集中できる、口を開けておくサポートなどのメリットがあります。
1864年から全世界で行われているラバーダムですが日本での使用率は5.4%(Suda2011)です。

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