医療において、100%の治癒が約束され、再発がないと言い切れる治療法は存在しません。個々の患者さんの状態に違いがあることと(根管の複雑な解剖学的形態や患者さん自身の免疫力)、治療方法に限界があるからです。
いたずらに根管治療を繰り返すことは歯質を失ってしまい将来の歯が割れてしまうリスクを高めてしまうこともあり、結果的に歯を失う可能性が高くなってしまいます。
したがって、根管治療を施しても治癒しない、また再発したケースは内部からの根管治療の限界とみなし次のステップとして外科的治療に移行します。
外科的治療は抜歯、外科的歯内療法の2つで、患者さんが歯の保存を希望されれば外科的歯内療法を選択していただくことになります。
外科的歯内療法とは、根の先端を切り取る治療法で、歯根端切除術と意図的再植術があります。
再根管治療を行っても改善しない、外すことの出来ない補綴物がある場合には外科的歯内治療は歯内療法の最終手段として存在しますが、そうならないようにすることこそが重要です。
治療内容 | 外科的歯内療法 |
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施術の説明 | 根管治療が奏功しない、歯冠修復物を外せない場合、外科的に歯根端を切除する治療。麻酔後歯肉を剥離し根尖部の感染を除去する歯根端切除術と一度歯を抜歯して口腔外で根尖部の感染を除去する意図的再殖術があります。 |
治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
治療費用 | ¥110,000(1歯) |
外科的歯内療法の注意点・リスク |
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