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あべ歯科クリニック
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予防歯科

各国の定期検診受診割合と80歳での平均残存歯数

各国の定期的メインテナンス通院率と80歳の平均残存歯数を表したグラフです。
予防に社会保障が適用され、予防を怠り発症した生活習慣病の歯科疾患は自己責任ということで実費になる国もあります。
また、治療費が高額な国では治療にならないよう予防のために歯科医院に積極的に通院しているのです。80歳での平均残存歯数が20本のスウェーデンと8本の日本では定期検診の受診率に大きな違いがあります。

国の方針は様々です。しかし日本が2%とダントツの定期検診率の低さなのもやはり皆保険制度の代償と言えるでしょう。痛みが出て歯科を受診するシステムなのとその費用負担の安さのせいで、歯を大切にしようという考えが起きにくく、簡単に歯を失っているのだと考えられます。

予防歯科に通って、定期健診を受けたりクリーニングをしたりすると、当然お金がかかります。むし歯や歯周病になっているかどうかわからないのに、歯医者さんに通ってお金を払うのは勿体ないという意見もあります。 しかし、定期健診をしっかり受けていれば、もし口腔内に疾患が発生しても、初期の段階で治療を開始することができます。治療期間や治療に伴う痛み、そして費用などあらゆる面において、負担が軽くて済みます。一生使う大切な歯を、健康な状態で維持できるのが予防歯科最大のメリットです。

定期健診を受けずに、歯痛などの自覚症状が現れてから通院すると、症状はかなり進行しているので治療も一筋縄ではいきませんし予後にも不安が残ります。 さらに、しっかりとした治療を希望されれば治療費も高額になってしまいますので、定期健診を受けていた場合よりも様々な面で負担が大きくなります。総合的に考えて、予防歯科に定期的に通院することが真の患者利益につながるのです。

一生の歯の数

歯は全部そろっていたら32本です。そのうち4本は親知らずなので、それを除けば28本です。日本人は高齢になるとどんどん歯が抜けるというイメージがありますが、45歳ぐらいまではほとんど歯を失うことはありません。平均で27.5本残っていると言われています。では何歳ぐらいのタイミングで歯を失っていくのでしょうか。

45~55歳ぐらいまでの間に2~3本失って、55歳の時に残っている歯の平均本数は23.6本です。ここから加速度的に歯を失っていきます。
その後10年の間に5本程度の歯を失い、65歳で残っている歯は18.3本、70歳では15本程度となってしまいます。そして80歳の時には8.9本となってしまいます。これは平均的な数字なので、場合によってはもっと歯を失っていることもあります。
最初の数本抜けた時点ではまだ歯を失うことの重要性を実感していませんが、さらに歯を失って入れ歯かインプラントしか治療の選択肢がなくなった時にはじめて「自分の歯でなに不自由なく好きなものを美味しく食べられることが人生にとってとても重要だ」と思う方が非常に多いのです。
日本人の平均寿命は男性80.98歳・女性87.14歳です。今は平均寿命に歯の寿命が追いついていないのです。

近年予防歯科が話題にあがるのはなぜなのでしょうか。それはいつまでも食事を楽しめるようにするというだけではなく、歯の状態と全身の状態に大きな関係があることが解明してきたからです。
適切な治療を受けていなかったり、入れ歯を使用していない人は歯が20本以上残っている人と比べて認知症の発症リスクは1.9倍、転倒リスクは2.5倍、要介護認定を受けやすい確率は1.2倍になると言われています。その結果医科を含めた総医療費が増えてしまうという事実があります。口の中の状態が全身の状態に大きくかかわっているのです。
これは裏を返すと、歯を残すように努力をすれば認知症や要介護状態になりにくいと言えます。つまり、年を取っても元気でいるためにはお口の中の健康が欠かせない、ということになります。

日本は世界有数の長寿国です。しかし歯科部門においては平均寿命に遅れをとっています。それは長寿ではあるけれど、健康な人の割合が少ないということを示しています。
歯は一度失うと元に戻すことはできません。自分の歯をより多く残し、健康に年を重ねるためには予防歯科でお口の中の健康を保つ努力が必要です。
最近は歯に対する意識が高くなり、以前よりもむし歯や歯周病にかかる人は少なくなっていますが定期的な歯科検診やセルフケアの向上を実践し、より多くの歯を残せるようにしましょう。

本数3本

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本数10~5本

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本数15~10本 臼歯欠損 補綴あり

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本数22~24本 臼歯欠損 Br、補綴あり

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本数25本以上 臼歯欠損 補綴あり

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本数27本 小臼歯欠損

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本数28本 補綴あり

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本数28本 補綴なし

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しっかりむし歯予防することで後々の費用も軽減!

予防がおろそかになってしまい治療を受けることになれば、治療費+メインテナンス費用がかかり、再治療の数だけ経済的負担も増します。
しかし、しっかり予防して治療を受けずに済めばメインテナンス費用だけですむため、結果的に負担が少なくなることが分かっています。
歯科治療は、重症であればあるほど治療そのものにも、その後の状態を維持するのにも時間と労力がかかります。
「最初からむし歯・歯周病にならない」歯科予防処置が、結果的には健康を守り育てるだけでなく、お金と時間を節約することにもつながります。