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あべ歯科クリニック
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予防歯科

予防歯科は勘違いされている~むし歯は予防できない?

皆さんは、むし歯の治療と聞いてどのようなイメージをおもちですか?

患者さんだけでなく多くの歯科医療従事者でさえも「むし歯治療は歯を削って詰めること」だと思っているのではないでしょうか?それも全て疾病医療である保険診療の弊害です。
体を切り取って痛みを取ることが本来の医療ではないはずです。

むし歯は「歯がある限り常に起こっている脱灰と石灰化のバランス」崩れた時に進行します。
(脱灰とは、細菌が発酵炭水化物を原料にして産生した酸によって、歯質からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶ける現象。石灰化とは、細菌によって産生された酸性の環境が中和されるとカルシウムイオンが歯質へ戻っていく現象。)

ステファンカーブ図挿入

つまり毎食後エナメル質の脱灰は起こっています。
ですから、歯がある限りむし歯も存在し続けるとも言えるのです。

むし歯を図で例えると下の氷山のようなものです。
この海上に見える氷山の一角は歯が欠けて食べ物が詰まったり、しみたり、ズキズキ痛むという症状を伴います。しかし、海中の部分では自覚症状がないために、それまで多くの問題があることに触れられることはほとんどありません。

海中はぱっと見で分かりにくい部分ですが、その問題があるので海面より上の問題があるわけです。
その海中の問題を解決できるのは歯科衛生士と患者さん自身なのです。そしてそれはもうむし歯予防ではなく、むし歯治療なのです。

海面より出てしまっている部位が歯科医師のみが治療できる部位です。
つまりエナメル質を超えて象牙質まで進行してしまったむし歯は患者さんや歯科衛生士では進行を止めることができなくなった状態です。
象牙質まで感染が及ぶとその時点で歯髄に炎症性の反応がおこります。
ですから感染歯質を外科的に除去し、修復します。そして、私たち歯科医師にできることはその除去や修復を精密に行うことです。
そしてそれこそが、抜歯にならないようにする2次カリエスの予防であり根尖歯周組織炎の予防歯科なのです。

[本来のむし歯治療] リスク改善
[2次カリエスの予防] マイクロスコープとう蝕検知液を用いた確実な感染象牙質の除去
バーダムとマイクロスコープを用いた確実な接着修復
[根尖性歯周炎の予防] ラバーダムとマイクロスコープを用いた無菌的根管治療
隣接面ケリエスの断面写真

以前まで、むし歯とは「歯の穴」のことだと考えていたのに対し、現在では「むし歯の穴を作った口腔内環境」と考えられています。
歯に穴があいてしまった場合は削って詰める、修復治療が必要になります。
しかし、むし歯の穴を作った口腔内環境を改善しなければ、結局詰め物の辺縁からの二次むし歯や新たなむし歯に罹患するでしょう。

むし歯のほとんどは、いわば生活習慣病です。肥満やⅡ型糖尿病、癌と同じくむし歯の原因は我々の生活習慣に関係しているのです。例えば、食事・口腔衛生・フッ化物の利用などです。

つまり世間一般に普及してしまっている予防歯科とは歯磨きだけしていれば良いようなイメージです。
しかし本来の『予防歯科』とは歯科治療の本質であり、生活習慣を健康的なものへ改善し、処置は良い材料を用いて精密で確実に行うことなのです。